野球飯

暑い日の「塩分と糖質補給の最強弁当

今年は早い時期から35度前後の本当に暑い日が続いた夏でしたね。

そんな中、富山大会(第15回ヤングベースボール富山大会)も無事に終わり、秋大会に向けての練習にも熱が入っていると思います。

そして10月中旬でもまだまだ25度を超える日があります。

そんな日が続くと食欲も低下しますよね。でも、練習や試合では必要なエネルギーを確保しなければ筋肉が分解されてしまいます。

今回は暑かったり食欲がない中でも必要な栄養成分と食べるタイミングなどの内容についてお話したいと思います。

★暑い日の必要な栄養成分★

暑い日はいつも以上に汗をかき体力を消耗します。そんな時は水分補給が必要になり、頻繁に水分を取ることで逆に食欲がなくなることもあります。水分だけでは汗から体外に出た電解質は補給出来ません。スポーツドリンクでも追いつかず、経口補水液での水分補給が必要なレベルにまでなってきます。そうなると、倦怠感や四肢がつるなどの症状が出始めます。

そんなときのお弁当は、いつも提唱している「糖質+たんぱく質+ビタミン」の概念は一旦忘れてください。ww

★今回の富山大会のスペシャル弁当★

今回の富山大会では「塩分と糖質補給の最強弁当」をお弁当会社の株式会社日本海グローさんと一緒に3つのポイントを重視し考えて作ってみました。

今回の富山大会でのお弁当の工夫点は塩分と糖質補給をメインとしています。

一つ目のポイントは「塩分補給」です。

塩分補給では、ご飯にはゆかりやごま塩など塩分を含むふりかけを使用しご飯が進むようになっています。また、漬物や柴漬けなど一口でも十分に塩分が補給でき、ご飯のお供になるものも添えてあります。また暑くても味が濃い目のため、選手が食欲がなくてもなんとか食べようという気持ちになりかつ、たんぱく質補給も意識したハンバーグやオムレツをおかずに選びました。

二つ目のポイントは「速攻糖分補給」です。

また、糖質補給で注目をするのは「大福」です。「あんこ」は一口でも糖分がしっかりと摂れ、消化吸収が早いため、連戦時の速攻の「糖質補給には最適な食品なので、今後も連戦時の時間のない時にはお勧め食品です。効率よく、短時間で一瞬で糖質補給を行うときは「あんこ」「クリーム」「羊羹」などくちどけが早く消化吸収が早くダイレクトに血糖上昇につながる食品をお勧めします。

三つ目のポイントは「ダブル炭水化物の糖質補給」です。

今回の富山大会のお弁当ではダブル炭水化物を推奨しました。

まずは、今回の富山大会のお弁当ではご飯を多めにすることで糖質を十分に補給できるようにしてあります。また、野球飯でも推奨をしている「ダブル炭水化物」を取り入れ、メインのご飯にプラスもう一品、炭水化物の焼きそばやパスタを入れることで、暑い日でも糖質切れにならないように工夫を施しました。

これは猪谷家のとある日のお弁当です。

この日はそぼろ弁当で味を甘辛く少し濃いめにし、塩分補給とご飯が進むように味付けをしています。また、ON THE ライスのタッパー飯でどんぶり風にすることで一気に食べられるようにしています。

試合の合間やインターバルでは短い時間に一気に糖質を補給できるようにプロテインバーを持っていったり、タッパー飯を開く時間がない場合に備え、おにぎりの中に唐揚げを仕込んだ「爆弾おにぎり」やゼリー飲料も準備しています。また、試合や練習終了後に20分以内にたんぱく質が補給できるようサラダチキンとビタミン配合のドリンクも持参しています。

暑い日や連戦になる日で一番大切なことは、選手がタイミングよくどの時点で何を摂取するべきかを自分で考えて摂取することが大切です。どれだけ準備しても、効率よくベストなタイミングで選手が摂取してくれなくては意味がありません。

日々の会話や食事の中で「これなら食べられる!」「これはいつ食べるように入れてある」など選手と一緒に話しながら準備することも大切だと思います。

また、みなさんも選手と一緒に考えて自分だけのスペシャル弁当を考えてみてください。

この記事を書いた人

猪谷 栄

アスリート栄養学インストラクター・看護師
高校まで12年野球を続けた兄と高校1年生の野球息子のママです。
まったく、興味のなかった野球でしたが、息子の応援から始まり「栄養や生活習慣で野球息子をサポートしたい!」という思いが高じて資格を取りました。
栄養や日々の生活での気になることを一緒に考えていきましょう。

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